オープニング企画展も無事に2日目が終了しました。たくさんのお客さまにご来場いただき、誠にありがとうございます。
作品の前で皆さんとお話ししていると、私たちに与えられている環境や“縁”、出品いただいている作品などの価値の大きさに改めて気づかされ、その恵みに感謝する2日間でした。
ある建築家は緒方直青(Nao Ogata)先生の作品の前に立つと、頭の中にどんどんいろんなストーリーがわいてくるようだ、とおっしゃりました。
緒方先生の作品の底流には自然に対する強い想いやメッセージが込められています。観る者はそのメッセージに触発されて、自然を舞台に動物や植物が登場する幻想的な世界を旅し、頭の中にいろんなイメージがわきあがるのです。
お客さまの中には作家さんもいらっしゃいます。ある彫刻家は高専寺赫(Kaku Kosenji)先生の立体絵画をご覧になって、「これって削り出して形作るものでもなく、本当に難しい技法なのに、よくここまで表現されている」と感嘆されていました。
私たちも作家さんのアトリエを積極的に訪問し、いろんなお話をうかがいますが、このように同じ作家目線でないと聞けない話もあります。
こちらの松田路子(Michiko Matsuda)先生の陶芸作品は、アジアでリゾート開発に携わるデベロッパーの目にとまりました。
アジアで人気のある日本らしい落ち着いた味わいがあり、似たような自然との距離感
を持つ文化圏の人々に共感を生むだろうと評価されていました。
もともと「植物が好き」という気持ちを強く持って模索を続けている過程で、いろんな縁があって広がり、こうしてギャラリーとしても第一歩を踏み出すことになりました。
ギャラリー運営としても「アートが好き、自然が好き」という気持ちを大切に、作家さんと共に歩むことが大切だなと心を新たにした次第です。
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