ぎゃらりいたねからでは、4月25日から5月12日まで緒方直青展「風の通り道。」を開催しています。普段は三重県の津市を拠点に活動されている緒方先生にとって、東京での個展は15年ぶりとなります。今回は先生と私どもの出会いをご紹介いたします。
先生との出会いは1年前の冬、ぎゃらりいたねからのオープン準備に追われていた時のことです。旧知の彫刻家さんから素晴らしい個展が開催されているから観に来ないかと誘われ、三重県まで足を運んだ時が最初でした。
会場に到着してまず驚いたのは、個展のタイトルに「たね」という言葉が使われていたことです。その時は植物好きが始めたということで、「たねから」という名でギャラリーをスタートさせることを決めていましたが、世の中の人に受け容れてもらえるだろうかという若干の不安がなかったわけではありません。
その時に拝見した作品が素晴らしかったのは言うまでもありませんが、お話しすると「たねから」のコンセプトにもたいへん共鳴していただき、自分が正しい方向に進んでいると実感できたと共に、ぜひ一緒に何かをやらせていただきたいという強い想いがわいてきました。今回の個展はその想いが実現した第一歩と言えます。
緒方先生の創作への想いはリーフレットや会場のキャプションにてご自身の言葉で語られているので、ぜひそちらをご覧いただければと思います。
緒方先生の作品は観る者の想像力をかき立て、空想の世界に誘います。その世界には終わりがなく、個展が終わった後も手元に作品が残ればさらにいろんなイメージがわき、どんどん手を加えていくそうです。
今回は64作品とかなりの数を出品いただいていますが、ぎゃらりいたねから独自の開放感のある空間で、ひとつひとつじっくりとご覧いただければと思います。
ゴールデンウィークの10連休中は休まず開催しています(営業時間:12:00~18:30、最終日のみ17:00まで)。お時間があればぜひ、お越しください。お待ちしています。
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