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榎本香菜子 展

ミツバチの羽音は聞こえるか −

2022年 4月12日(火)~4月17日(日)

●12:00~18:00(最終日は16:00迄)

 

春になると庭にミツバチがやってくる。うららかな日差しを浴び、羽音を聞きながら花に水やりするのは心地よい。この世に花が存在しなかったら、どんなにか味気なく寂しいことだろう。

古代よりヒトはミツバチと共に生き豊かな食を得てきた。そのミツバチが減ってきている。作品のタイトルにもある「ハニカム(蜂の巣)の崩壊」とは単にミツバチのことだけを憂いているわけではない。世の中全体が、大きな欲望の渦の陰で均衡を失い、何かが崩れてきている。その音はだんだん大きく迫ってきているような気がするのだ。

 

ミツバチはそんなことも知らず、今日も明日も命を繋ぐために花から花へ、哀しき歓喜のダンス​を踊る。      榎本香菜子

作家コメント:個展に寄せて。

1951年 神奈川県横浜市出身

1966年 15歳より主体美術協会の故・森秀男氏に師事

1970年より主体展出品(‘76 ’77 ‘79年度佳作。’79年会員)

1972~‘74年 米国滞在

1976年 個展 シロタ画廊(銀座)

1977年 個展「ハローウィンの晩に」 ギャラリー・ヴィヴァン

1979年 個展「夜毎の旅」 シロタ画廊

1980年 文化庁現代美術選抜展  

1981年 今日のシュルレアリズム展・セントラル絵画館(高橋巌、横尾龍彦企画)

1982年 幻視の森展・セントラル絵画館(高橋巌、横尾龍彦企画)

1986年 トリックスター展・椿近代画廊企画(司修等と四人展)

1987~’91小品個展、グループ展多数

1992年 個展 櫟画廊(銀座)

1995年 個展「少年から」シロタ画廊 /絵本「なんてよぶの」福音館 出版

1998年 個展「ロシアの憂鬱」 シロタ画廊

2000年 絵本「なんてよぶの」韓国にて出版

2002年 個展「不安な散歩」シロタ画 /神奈川県美術展 U氏賞

2003年 絵本「ラファエラ」聖心侍女修道会より出版・清泉女学院副読本 (海外の修道会にも配布される)

2004年 主体美術損保ジャパン美術財団奨励賞 /「六洞展」夢松洞(鎌倉)

シックスセンス展 ギャラリー・ニケ(銀座)

2006年 個展 シロタ画廊 /損保ジャパン美術財団選抜奨励展・秀作賞

2007年 個展 画廊「楽」(横浜)

2009年 個展「闇に舞う声」 銀座スルガ台画廊

2011年 「梟の会・森秀男を偲ぶ三人展」 ギャラリー・アートポイント (銀座)

個展「うさぎ展」 夢松洞企画(鎌倉)    

2013年 個展「私も、うさぎ」 シロタ画廊       

2014年 都美術館企画・公募団体ベストセレクション展        

小品個展「蝸牛の夢」 Zaroff企画(渋谷/初台)

2015年 個展「MAZE」 画廊「楽」企画

2017年 個展「声なきものたち」シロタ画廊

映画をめぐる四人展 Zaroff企画

2018年 蜜蝋転写画/四人展 ギャラリー砂翁企画 (日本橋)

 「セルゲイ君のベラルーシ」写真展+小品展  画廊「楽」

2020年 個展「ミツバチの羽音は聞こえるか」 シロタ画廊

2021年 「KIZUNA2021」油画作家作品展/銀座スルガ台画廊企画 「一葉の手紙、もしくは書物へ」6人展Zaroff企画

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